あしたのこと(孔花)
恋戦記 孔花
あしたのこと
たとえば、明日、君は死んでしまうかもしれない。
そうしたらボクは君の亡骸を抱いて泣くだろう。
きっとしばらくは立てなくて。
苦しくてたまらなくて。
悲しみにくれて過ごすだろう。
ボクはまた置き去りにされてしまうけれど――今度こそ、永遠に。
それでも、ボクは幸せだったと言うだろう。
ボクの人生は素晴らしいものだったと。
何度でもこの生をいきたいと。
君に出会えるなら。
君を愛せるなら。
君に愛してもらえるなら。
でも、どうか――。
心地よいあたたかさに誘われるように目を開ける。
「あ、起こしちゃいましたか」
花が申し訳なさそうな顔をしていた。花の手は孔明の頭にある。眠っているときに感じていた心地よさは、花が撫でていたことによるものだろう。
「すみません、気持ちよさそうだったのでつい」
そう言って目を細めて微笑む花からは、孔明への愛情が溢れ出ている。
それを見て、孔明は嬉しさと照れとで顔が熱くなり、慌てて体を横にして隠した。
「枕がいいからね」
動揺を隠すために軽口を言う。
「いいですか」
「うん」
「それはよかったです」
花はくすくすと笑って、またやさしく孔明の頭を撫でた。
まるで夢のような愛しい時間。
なんて幸福なのだろう。
涙がにじみそうになって、孔明は笑う。
そして、花へと顔を向けた。
「ボクも愛してるよ、花」
出し抜けに言うと、花の手が止まり、顔が真っ赤になる。
「っ、なっ……!?」
動揺する花を見て、孔明は声を出して笑った。
想いを伝えられる幸福に感謝を。
叶うなら、あしたもともに。
おわり
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